ー 三方改善とは ー

従業員が常に新しいことに挑戦し、毎日活き活きと前進し続けているとしたら、その企業はどんな環境でも進化発展し続けるでしょう。
そのような企業を増やしたいという思いから生まれてのが三方改善です。
現場改善管理革新風土改革という3つの視点、方法、見方で業務改革活動を推進することで、大きな改善成果を達成するとともに、どんな課題にも挑戦し、大きな困難をも乗り越えていける強い企業を目指す改善改革手法です。

現場改善

・生産工学(時間研修、作業分析)
・品質管理(統計的品質管理)
・生産技術(機械、制御、メンテナンス)

管理革新

・生産管理(計画、統制)
・SCM(需要〜調達〜計画〜生産〜出荷)

風土改革

・教育、育成体制
・個人意欲向上
・理念、指導浸透

 どの企業でも「生産性向上」「不良削減」など、改善に取り組んでいます。しかし各個人の頑張りや注意に頼りすぎているために、効果が一時的でいつの間にか消えてしまう企業が多く見られます。この原因には「正しい改善技術を使用していない」ことが多くを占めます。
 生産工学や品質管理などの分析手法と改善技術を教えて、正しく使えるように導くことで、後戻りしない改善成果に繋げることができます。さらに活動継続による改善技術の習得度の向上と浸透により、成果の速さと大きさが進化し続ける企業になります。

 現場改善の継続によって一定の成果が維持できたとしても、さらなる向上に対して行き詰まる企業が少なくありません。特に現在の国内製造業は多品種少量短納期のため、特急や変更が現場を乱します。混乱の防止に必要な管理革新に不十分な企業様が見られます。
 顧客の要望や情報の把握から計画の立て方など、業務の流れ全体を対象に基本となる考え方やルールを整備することで多くの混乱を防止することができます。また基本ができるおかげで、特殊ケースの対応力も格段に向上します。

 現場の改善技術も一度の教育では使いこなせず、仮に失敗しても繰り返し挑戦する環境が必要です。管理の仕組みを変えるには自部署や自分の損得を超えた決断が求められます。大きな挑戦や継続向上には経営者と社員の間での理念の共有が重要です。命令や規則に頼る企業ではこれらができず、発展の壁になります。
 欠点や不十分な面が多くあっても、従業員にやる気があり、お互いに助け合えば、大きな困難にも挑んでいける組織になります。会社が何を目指しているのか、一人ひとりが何のために働くのかということにまで踏み込んでお互いに理解信頼し合うことで強い組織風土が生まれます。